漆かぶれについて
初めて漆に触れられる方にとって一番心配となるのが漆の『かぶれ』ですね。その人の体質によりますがかぶれる人とかぶれない人がいます。漆かぶれとは漆が皮膚のタンパク質と反応して起こるアレルギー反応です。 漆かぶれはその取扱に注意をすればある程度防ぐことができます。
手袋をする
ビニール製の薄手の手袋をして直接皮膚に漆が触れないように注意するのが一番ですね。厚い手袋は作業性が悪くなりますので、手術で使用するような薄手の物が良いです。ただし破れやすいので予備を準備しておくことをオススメします。
溶剤ですぐにふき取る
皮膚についた場合は溶剤(テレピン油・片脳油)ですぐにふき取ってください。
漆のついた物や手袋でさわらない
漆のついた物や手袋で露出した皮膚や物をさわらないでください。特にドアのノブなど他の人が手を付けるような場所を漆のついた物や手袋でさわると、作業をしている人以外の方が漆にかぶれる可能性があります。また、作業中に席を離れる場合などは手袋を取り、念のため溶剤で手をふき取というのも有効な手段です。
かぶれてしまってもかきむしらない
体質や体調により漆にかぶれてしまったら、絶対にかきむしらないでください。周りに広がる可能性があります。
かぶれてしまった場合、はやめに病院や医院にご相談ください。
かぶれにはステロイド外用薬、内服の場合は抗ヒスタミン薬がお勧めで、両者を併用すると大変良く効くそうです。ただし、一般の薬局では売っていないそうなので、かぶれが生じた場合には早めに病院・医院を受診され、これらのお薬を処方していただくことをお勧めいたします。もちろん、健康保険もきくそうです。